多種多様な個性を受け入れ、クリエイティブな造形活動を推進する!【保育士に聞こうVol.20小川陽一郎】〈前編〉

2021.05.12保育士に聞こう , ★新着記事 , ★おすすめ記事

小さな子どもたちの成長に間近で携わることができる職業として人気のある保育士。子どものお世話はもちろん、保護者対応から事務作業まで、仕事は多岐に渡り大変な一面もありますが、それ以上にやりがいを感じられる瞬間がたくさんあります。

 

「保育士に聞こう」では、ピノキオ幼児舎で働いている保育士や保育士を支える皆さんにインタビューし、入社の経緯から仕事の魅力、職場環境、将来の目標まで、“保育に掛ける想い”を聞いていきます。保育士を目指している方は、現場で活躍する先輩たちの生の声から、自身が保育士として働く姿をイメージしてみてください。

Q1. 現在のお仕事を目指そうと思ったきっかけは? 

私は現在、クリエイションディビジョンという部署に所属をし、造形講師を主な仕事としています。大学卒業当初は、作家業をメインに活動しており、ギャラリーなどで作品を観てもらったり販売する中で、「アートが限られた範囲で売り買いされるだけでなく、生活のもっと身近にアートがあったら良いのに」と感じていました。

作品を見ても「アートって難しい。よくわからない。」という方も多くいらっしゃる中、誰でも自分自身で創り出す喜びを感じることができれば、「アートって楽しい。」と思ってもらえるのではないかと次第に思い始めました。

そして、当時からワークショップなどで子どもと一緒に作品をつくる活動をしていたので、子どもたちとアートを楽しめる仕事があったら良いなと思ったのが、この仕事を目指したきっかけです。

Q2. ピノーコーポレーションとの出会いや志望動機は?

私に一人目の子どもが生まれたことがきっかけとなり、正社員として転職先を探しておりました。“アートと子ども”というキーワードで探している中で、ピノキオ幼児舎と出会い応募をしたのですが、そもそも作品を創ることが好きになったのは、私自身が幼児期に通っていた保育園のある先生がつくって遊ぶ機会をたくさん与えてくれたことがきっかけでした。その先生が、つくって遊ぶ機会をたくさん与えてくれたことで、次第に私自身がアートを楽しみ、やがて仕事にしたいと思うようになりました。

そのような経緯から、幼児教育の中で造形活動を大切に考えるピノキオ幼児舎の求人を見つけた時、ここで働きたいと思い迷わず応募しました。

最後の駆け込み応募だったようなのですが、私もこの想いをどうにか伝えようと、自分の作品のポートフォリオを持っていったり、想いを熱く語ったりして、面接官の方とお話ししたのを覚えています。

Q3. 普段のお仕事内容について教えてください。

ピノキオ幼児舎の学びのプログラムである「PLP(ピノキオラーニングプログラム)」の造形の担当をしています。新型コロナウイルス感染症拡大前には、毎日違う園に足を運び、園に訪問して子どもたちと造形遊びをしたり、研修や研究所(保育者が自発的に造形を考え研究する機会)を通じて保育者へのサポートを行ったり、ピノキオ幼児舎の施設で実施している地域のこどもたち向けの学習コースで造形活動を行ったりしていました。

また年に一度、ピノキオアートフェスタというピノキオ全園で行うアートイベントの企画・運営にも携わっています。そこでは、各園の取り組みや子どもたちの作品を観ることや、会場で一緒に作品をつくったり造形遊びを行うことができます。

近年、職名が造形講師からクリエイションディビジョンへと変わり、造形だけでなく保育や会社全体をよりクリエイティブにしていくことも、私たちの仕事の重要なミッションだと考えています。

Q4. 現場の保育者へのサポートで意識されていることを教えてください。

保育者が考える造形の形と、美術畑で学んできた私たちが発信するものは、当然違う視点になりますので、その違った視点を活かした企画ができたら良いなと思い、保育園の先生たちが行う日々の造形とは違うものを提供することを意識しています。

保育者は、保育に携わる人としての高い意識と想いがある反面、「こうじゃなきゃ。こうありたい」という考えが固まっていたり、視野が狭くなってしまうことも多いと感じています。もう少し柔軟な見方というか、違った捉え方をしていただくことで、固定概念は払拭することができると思います。たとえば、私がよく「今すぐにできていなくても、ゆっくり待ってもいいじゃないですか。」という声掛けをするのですが、保育畑ではなく、美術畑で育ったからこその発想なのかなとも思います。

 

園に訪問して造形遊びをする際には、そのクラスの担当の保育者も一緒になって遊ぶことが多いです。もちろん活動のサポートはしていただくのですが、できれば子どもたちと同じ立場で体験していただき、その中から気づきがあれば良いなと思っています。

 

―後編に続く

 

〈関連リンク〉

株式会社ピノーコーポレーション 採用サイト

http://recruit.pinoh.co.jp/

 

表舞台に立つよりも、裏方として保育士や子どものサポートをしたい【保育士に聞こうVol.18田宝沙織】

http://hoiku-note.pinoh.co.jp/hoiku-voice/hoikushinikikou18/