保育園にいる看護師さんはどんな仕事をしているの?
2022.11.18保育業界Q&A , ★新着記事 , ★おすすめ記事
保育園で活躍する看護師さんたち。医療的ケア？土日祝日休みで働きやすそうなイメージもあるけど、実際どうなの？と思う方は多いのではと思います今回は、看護師さんのとある1日を追いました。
目次
1日の仕事の流れ
9:00～ 視診・保育補助
事務室の掃除が終わった後、各クラスを周り視診開始。表情や顔色などを観察します。
前日の体調不良児やケガの様子を確認、保護者がいれば様子を聞きます。
少しクラスに入りながら、子どもたちの様子を観察したり、保育者さんとコミュニケーションをとって、子どもたちの体調を把握します。
園の状況によっては、午前中は保育補助に入ることも。
10:00～ 事務作業
視診が終わったら、事務作業。保健日誌の入力や感染症情報の登録、健康教育などの準備を行います。健診や歯科検診のため園医や歯科医との連携、お掃除当番表の作成、ほけんだよりの作成等、業務内容は様々です。
11:00～ 健康教育
この日は3・4・5歳児向けの、健康教育を行いました。今回は調理さんとコラボして、便について教えました。絵本と手作り模型を使い、便の形や体のバロメーターになることを伝えます。子どもたちへの興味の惹き方は保育者さんたちのやり方を見て学びました。健康教育がない日は0歳クラスの補助や午睡補助などを行います。
12:45～ 休憩1時間
子どもたちが午睡中12:45～15:00までの間で1時間休憩を取り、その後事務作業などを行います。
15:00～ 視診
午睡明け15:00頃から、再度各クラスを回り表情や顔色、発熱の有無などの変化はないか観察していき、その後は保育補助や自分の業務を行い、退勤時間になったら帰宅です。
他にもこんな業務があります
・身体測定の実施、記録 ・０歳児健診の対応
・アレルギー面談対応 ・年間保健計画立案、反省
・事故簿作成 ・職員の健康診断予約
・検便の収集、送付 ・職員への保健指導 他
※園や状況によって業務内容が多少変わる可能性有
看護業務Q&A
ケガなどをした時に求めてくれた時や子どもたちに保健指導などをするときに、存在価値を感じますね。
視診などでこっそりクラスを覗いたときに、以前子どもたちに話したことを、子どもたちが意識してやってくれた時は嬉しいですし、やっててよかったと思える瞬間ですね。
園内に看護師は1人しかいないですし、最初は職種間の壁を取っ払うことが必要だなと感じました。担任の先生じゃないと共感しきれないのではと思われないよう、日々のコミュニケーションを大切にしています。
夜勤はなく、土日祝日休みで基本固定シフトなので（※園による）生活リズムは整いやすく、リフレッシュもしやすいですね。自転車で友達に会いに行ったり、散歩をしたりと楽しんでいます。
医師は常駐していないので、まずは自分で診断等しないように気をつけてます。ケガや体調不良があったら、アセスメントし仮説を立て、保護者に連絡して決定してもらう流れです。（園内で医療行為にあたることは行えません）医療行為より保健領域を極めることで、みんながさらに健やかに生活できるよう、サポートすることが求められます。
私は元々保育士だったのですが、その時にてんかんを持っている子が発作を起こしてしまい、何もできなかった事が悔しくて、看護師になりました。保育の現場に戻ると、どうしてもケガなどは看護師頼みになることが多かったので、少しでも子どもに早く手を差し伸べられるよう、保育者さんたちにも観察すべき項目や見方をお伝えし続けたところ、保育者さんたちからの報告でも「○○は良くなったけど●●はまだ治らないです」と細かいところにも目を配ってくれるようになり、職員の底上げが出来ているように感じます。
保育園での勤務を考えている看護師さんたちへ
