中堅層の職員の育成と、小規模園ならではの工夫を通じて、子どもたちに様々な経験を【保育士に聞こうVol.11利根川由奈】
2020.12.09保育士に聞こう , ★新着記事 , ★おすすめ記事
小さな子どもたちの成長に間近で携わることができる職業として人気のある保育士。子どものお世話はもちろん、保護者対応から事務作業まで、仕事は多岐に渡り大変な一面もありますが、それ以上にやりがいを感じられる瞬間がたくさんあります。
「保育士に聞こう」では、ピノキオ幼児舎で働いている保育士にインタビューし、入社の経緯から仕事の魅力、職場環境、将来の目標まで、“保育に掛ける想い”を聞いていきます。保育士を目指している方は、現場で活躍する先輩たちの生の声から、自身が保育士として働く姿をイメージしてみてください。
目次
保育士を目指そうと思ったきっかけは？
私は幼少期の頃、マーチングバンドをやっていたりして、小さい子どもと接する機会が多くありました。子どもたちと触れ合う中で、自然と子どもと関わる仕事がしたいと思うようになり、保育士を目指しました。
そこで、卒業と同時に保育士と幼稚園教諭の二種の資格が取得できる大学を選んで、そこで保育の勉強をしました。大学での教育実習は楽しく取り組んできたんですが、卒業してすぐに先生と呼ばれることに違和感がありまして…卒業して保育士になれば、年次関係なく子どもたちのお世話をしっかりしなければならないので、保護者から色々なことを聞かれた時に、「何も対応できないのではないか…」というような不安が大きくて、どうしても保育園や幼稚園を選べなかったんです。そこで、少し特殊なんですが、新卒では児童養護施設に就職しました。
ピノキオ幼児舎との出会いは？
児童養護施設で7年もの間働く中で、「やっぱり保育士がしたい！」と思い、転職活動をおこないました。前職の児童養護施設は大規模だったので、初めて働く保育園ではできるなら子ども一人ひとりと深く関われる小規模園で働きたいという気持ちが芽生えていました。色々な保育園を見る中で、小規模でアットホームな雰囲気という魅力に惹かれて、ピノキオ幼児舎を選びました。
仕事内容と保育士としてのやりがいは？
主任業務として、特定のクラスは持たず、園全体を見る役割をしています。各クラスで職員が足りないところに補佐として入ったり、毎月の書類などのチェックをしたり、園長の手助けとなるような業務があればできることをやっています。
現在南千住保育園には、子ども15名に対して職員は全員で13名おり、子ども一人あたりに対する職員数も多いので、手厚い保育ができているのではないかと思っています。
日々大切にしていること・心掛けていることは？
特に今は職員の育成に力を入れています。南千住保育園には比較的若手の職員も多いですが、4〜5年ほど年数を重ねた先生には、中堅としての役割を担って欲しいと考えていて、育成している段階です。
職員の育成にあたっては、それぞれの先生に合った伝え方や教え方を日々模索しながら取り組んでいます。できるだけ何か具体例を提示しながら教えたり、フィードバックをする際には、ストレートに言うか、あるいはオブラートに包んで言うかなど、相手に合わせてコミュニケーションの仕方に工夫を凝らしていますね。
私が伝えたことがきちんと伝わって、職員たちが成長している姿を見ることができた時には、非常にやりがいを感じますね。
職員との人間関係や仕事の環境面で良いと感じるところは？
職場の人間関係は良好だと思いますね。先輩がいるから萎縮しちゃうということもないですし、若手の職員とも頻繁にご飯にも行きます。休憩時間中にも笑いが起きるくらいなので、ギスギスした感じもなく、日々みんなの笑顔が飛び交っています。
会社の制度面では、産休・育休制度がしっかりしていると感じています。私自身も最近まで育休を利用していました。新型コロナウイルスの影響で、私自身の復帰が伸びたりすることもあったのですが、事情に合わせて柔軟に受け入れてくれたことは凄く感謝していますね。
緊急事態宣言下で、本園は休園になった時期もありましたが、職員の生活のサポートもあり、非常に働きやすい環境だと思っています。
これからチャレンジしてみたいことは？
南千住保育園は小規模園だからこそ、子ども一人ひとりを近くでサポートすることができるので、それをもっと工夫しながら様々な経験をできるようにしてあげたいと考えています。
また、個人的には、今中堅層として育ってきた先生の下で、今度は私が現場で保育をしてみたいという気持ちもあります。今教えている職員が主任になって、私がクラス担任に入って保育をするみたいな…（笑）
私の指導の仕方によって、職員たちがどう育ってくれたのかをそばで見てみたいですね。
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