小規模保育園とは?魅力やそこで働くメリット・デメリットを解説!【保育業界Q&A】

2020.09.25保育業界Q&A , ★新着記事 , ★おすすめ記事

保育士を目指して勤務先を探している方で、「小規模保育園」という保育園を耳にしたことはありませんか?小規模保育園は、アットホームな雰囲気の中で少人数の子どもたちを預かる保育施設で、2015年より認可対象となったこともあり、近年増加しています。今回は、保育士からも、保護者からも人気を集めている小規模保育園の概要と、そこで働くメリット・デメリットについてご紹介します。

 

1.小規模保育園とは

まず、小規模保育園とは、0〜2歳児を対象に、定員6〜19人の少人数で運営される保育園のことです。小規模保育園は、元々は認可外の保育施設でしたが、2015年4月に施行された「子ども・子育て支援新制度」によって、新たに認可施設となりました。

その背景にあるのは、待機児童問題。都市部に多く存在する待機児童のうち、約9割は0〜2歳児と言われており、保育園の拡充が喫緊の課題です。しかし、都市部では広い土地の確保が難しく、大規模な保育園は簡単に作れません。そこで、小さなスペースでも開園できる保育園として、小規模保育園が市区町村の認可対象となったのです。

 

2.小規模保育園で働くメリット

では、一般的な保育園と比べて、小規模保育園で働く上ではどのようなメリットがあるのでしょうか?

◎子ども一人ひとりに寄り添った保育ができる

子どもに対する保育者の人数が多いため、一人ひとりにしっかり目が行き届くため、きめ細やかな保育を実践することができます。

◎体力的な負担が少ない

小規模保育園では0〜2歳児の子どものみを受け入れるため、活発な遊びや運動の機会が少ないため、体力的な負担を軽減できるのも特徴です。

◎人間関係のストレスが少ない

職員の人数も少ないため、職場全体での連携がとりやすいのもメリットです。保護者の人数も限られるため、より丁寧な対応ができ、信頼関係を築きやすくなります。

 

3.小規模保育園で働くデメリット

小規模保育園で働く上では、様々なメリットもある一方、デメリットもあります。

△幅広い経験を積む機会が少ない

小規模保育園では年間行事が少ないため、行事の運営スキルや大人数の子どもを見るスキルなど、保育スキルが身につきにくいです。

△欠員が出ると負担が大きくなる

ギリギリの人数で運営している場合、職員に欠員が出てしまうとその穴を埋める負担が大きくなります。休暇を取りづらい状況も発生しやすいです。

△保育スペースが狭い

大規模園と比べると施設が狭く、ダイナミックな園庭がないことが多いので、小さい空間でも子どもたちが楽しく安全に過ごせるよう、活動に工夫を凝らす必要があります。

 

まとめ

今回は、待機児童問題を背景に、年々増加している小規模保育園で働くメリット・デメリットを紹介しました。「落ち着いた環境で、子ども一人ひとりと寄り添いながら保育ができる」「年間行事が少なく体力的な負担が小さい」など様々な魅力がある小規模保育園。

一方、これまで大規模な保育園で働いてきた方にとっては、そのギャップは良い意味でも悪い意味でも小さくないようです。

今一度自分自身がどんな保育士になりたいか、どんなキャリアを歩んでいきたいかをじっくり考え、気になる園があれば見学を通じて、自分に合うかどうか実際に見てみることをオススメします。

 

  • 株式会社ピノーコーポレーション 採用サイト

http://recruit.pinoh.co.jp/