障がい児保育とは?保育士の接し方や注意すべき点を解説!

2021.03.26保育業界Q&A , ★新着記事 , ★おすすめ記事

近年、保育業界の中でも障がい児保育のニーズが高まっており、障がい児保育を実施している保育園も年々増えています。障がい児保育を行う上では、一人ひとりの症状の内容や程度に合わせて、必要なサポートや配慮を行うことが必要です。

今回は、障がい児保育の内容や、接し方や配慮の仕方のポイントについてわかりやすく解説します。

障がい児保育とは?

障がい児保育とは、様々な障がいによって療育手帳を保有している子どもに対して、必要なサポートを行いながら保育をすることです。厚生労働省が発表している資料「保育所における障害児の増加(注1)」によると、保育所における発達障がい児をはじめとした障害を持つ子どもの数は、年々増えていると言われています。これはつまり、障がい児保育のニーズが年々高まっているということです。

しかし、一方で障がい児保育についての知識や経験のないため、保育現場で悩みを抱えている保育士が増えています。今回は、障がい児保育を行う上で知っておくべき接し方や配慮の仕方のポイントについてご紹介します。

(注1)「保育所における障害児の増加」

    https://www.g-asuka.co.jp/column/developmental_disorders.html

障がいに関する知識を身につけよう

まず、障がいと一口に行っても、身体的なものから知的なものまで、種類や程度は様々です。そのため、障がいの内容によって接し方や必要なサポートは異なります。一人ひとりの障がいの内容を把握し、それぞれに合った保育を行うことが、障がい児保育の重要なポイントと言えるでしょう。

障がいに関する基本的な知識については、本やWebサイトで調べて頭に入れておくことをオススメします。また、自治体や一般企業が行っている障がい児保育の研修もあるため、参加して学ぶのも良いでしょう。

保護者とのコミュニケーションを密に!

障がい児保育では、保育士同士で連携するのはもちろん、保護者とコミュニケーションを密にとることも非常に重要です。

障がいについての正しい知識を勉強するのも大事ですが、一概に「この障がいを持つ子どもに対してはこのようなサポートをすれば良い」と思い込んでしまうのは危険です。障がいを持つ子どものことを最も理解しているのは保護者なので、保護者に具体的な接し方や配慮のポイントを直接聞くのが確実でしょう。

保護者から情報を入手し、保育園でも家庭と同様のサポートを受けることができれば、子どもにとっても保育園が安心して過ごしやすい環境になります。子どものことを一番心配している保護者に対しても安心感を与えることができ、互いにとって良好なコミュニケーションとなるでしょう。

優しく、冷静に向き合おう

障がいを持つ子どもと接する際には、感情的にならず、冷静かつ優しく接することが大切です。会話をしたり、行動によく目を配りながら、その子の性格やできることについて理解を深めましょう。

障がいによって、スムーズにできないことや手助けが必要となり、予想以上に時間がかかってしまうことも珍しくありません。活動時間が押してしまったり、他の子どもとの調整が必要となることも出てきますが、臨機応変に、冷静に対応するようにしましょう。

発達障がいを持つ子どもの場合、症状がわかりづらいため、他の子どもから「○○君だけずるい!」というような声が上がることもあります。そんな時は、人によってできること・できないことがあることをしっかりと説明し、優しく理解を促してあげることが大切です。

まとめ

障がい児保育を行う上では、一人ひとりの障がいに対する理解を深めたり、保護者と密なコミュニケーションをとることが重要です。

その中で、子どもへの接し方や配慮の仕方などで、様々な課題に直面することも多いでしょう。どうすればいいか悩んだ時には、一人で抱え込まず、周囲の保育士に相談するようにしてください。気持ちを聞いてもらうだけでも心がスッキリし、より良い保育を行うことができるでしょう。

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