医療現場で活躍する「医療保育士」とは?仕事内容や認定を受けるために必要なことを解説!【保育業界Q&A】

2021.01.08保育業界Q&A , ★新着記事 , ★おすすめ記事

保育士と言えば、保育園で働くことをイメージする人が多いと思いますが、最近では病院などの医療現場でも活躍する保育士が増えていることをご存知でしょうか?その名も、「医療保育士」。現在はまだまだ数は少ないものの、将来的にニーズが高まることが予想されています。今回は、保育士の新たな働き方として注目されている「医療保育士」の仕事内容や、認定を受けるために必要なことについて解説します。

「医療保育士」の仕事内容とは

保育士として働ける職場は、保育園だけではありません。中には病院などの医療現場で活躍する「医療保育士」や「病棟保育士」と呼ばれる保育士もいます。

医療保育士は、入院病棟のある病院に勤務し、子どもの身の回りの援助やお世話などに携わる保育者のことを指します。

仕事内容は、保育園での業務とほぼ同じですが、子どもの保護者ともコミュニケーションをとり、入院生活に対する不安や心配事の相談に乗って心のケアを図ることが主な業務になります。また、食事や着替えなどのお世話をしたり、医師や看護師と連携をとりながら、感染症などの予防対策も行うことが特徴です。

親元から離れて入院生活を送る子どもたちは、メンタル面も不安定になりがちです。医師や看護師は、自分の仕事で忙しく、精神面でのケアまでは手が回らないことが多いですが、医療保育士・病棟保育士であれば、子どもたちのお世話やケアに専念し、退院までサポートすることが可能です。

保育の専門知識に加え、看護・医療などの専門知識もある程度身に付けておく必要はありますが、医療保育士・病棟保育士が直接的に医療を行うことはなく、あくまでも保育士としてサポート役に回ります。

医療保育士になるには?資格は必要?

保育士と同様、医療保育士・病棟保育士になるには、保育士資格が必要です。資格取得後に、医療保育士や病棟保育士の求人がある病院を探して就職するのが、一般的なルートとなります。

保育士資格以外に特別な資格は必要ありませんが、関連する資格として、日本医療保育学会が認定する「医療保育専門士」という資格もあります。

保育士資格を取得した上で、病院や診療所など特定の施設で常勤1年以上、非常勤は年間150日以上2年以上の保育経験を有することなどの条件をクリアすれば、医療保育専門士として認定されます。

認定には一定の経験が必要ですが、医療現場の保育を支える保育士として、更なるスキルアップを目指す人もいるようです。

医療保育士として働くには

医療保育士の求人は、一般的な保育園で働く保育士と比べると、あまり多くはありません。ニーズは高まっているものの、一つの医療機関に配置される医療保育士の数が少ないためです。

医療保育士の募集は、ハローワークなどの公的機関や求人サイト、各病院のHPなどに記載されていますが、決して多くはないため、募集状況は小まめにチェックしましょう。また、病棟保育などを請け負っている外部の企業に問い合わせてみたり、小児病棟のある医療機関に直接問い合わせてみるなど、積極的なアクションをとることをオススメします。

医療保育士は、保育士経験がある人を優先して採用する傾向があるため、新卒の保育士が医療保育士・病棟保育士になるのはハードルが高いです。

まずは、保育の現場で様々な経験を積み、次のステップとして医療保育士・病棟保育士を目指すのが一般的なキャリアステップとなりそうです。

まとめ

子どもたちにとって、家族から離れて闘病する入院生活は、不安で寂しいものです。その中で、遊びやコミュニケーションの機会を提供することで、子どもたちの精神的なケアを行い、本来の笑顔を引き出すことが、医療保育士の仕事の醍醐味でしょう。

求められるスキル・知識は比較的高いため、医療の現場で保育士を目指したいと考えている方は、ぜひ積極的に学ぶ姿勢を大事にしながら保育現場での経験を積み重ねて行きましょう!

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