保育士資格を取得する方法は?受験資格や取得までの流れをわかりやすく解説!【保育業界Q&A】

2021.02.05保育業界Q&A , ★新着記事 , ★おすすめ記事

保育士として働くために必要なのが、「保育士資格」。保育士資格は国家資格でもあり、難易度が高い資格であるため、受験する上では入念な準備が必要です。今回は、保育士資格の概要や、取得までの流れ、受験資格についてわかりやすく解説します。

保育士資格とは?

保育士として働くためには、「保育士資格」を取得する必要があります。保育士資格は、国家資格の一つです。まず、国家資格とは、「国の法律で規定されている資格で、知識や技術が一定の水準であることを国が認定するもの」とされています。

そして、保育士とは、児童福祉法第18条の4で「保育士とは、第18条の18第1項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。」と定義されています。

幼稚園の先生と保育士は混同されがちですが、幼稚園の先生は「幼稚園教諭(一種・二種・専修)」の資格取得者のことで、管轄は文部科学省です。つまり、幼稚園教諭の仕事は「教育」となります。一方、保育士の管轄は厚生労働省ですので、仕事内容は似ているかもしれませんが、別の資格となっています。

保育士資格を取得する方法は?

保育士資格を取得する方法としては、「保育士試験で合格する」「養成学校(四年制大学・短期大学・専門学校)を卒業する」の2パターンがあり、自身の環境に合った方法を選択することが可能です。保育士試験は年に2回(前期・後期)があり、資格取得までの流れは下記の通りです。

〈保育士試験受験の流れ〉

保育士試験の受験資格は?

保育士試験を受験するには、最終学歴によってそれぞれ受験資格の規定が決められています。

大卒、短大卒の場合

学校教育法に基づいた大学・短期大学を卒業していれば、保育に関する学部・学科でなくとも、受験資格を得ることができます。

専門学校卒の場合

学校教育法に基づいた専門学校を卒業していることに加え、卒業した過程が修業年限2年以上の専門課程であることの2点を満たしていれば、保育に関する学部・学科でなくとも、受験資格があります。

高卒の場合

卒業年度によって受験資格の有無が異なります。

  • 1991年3月31日以前に卒業
  • 1996年3月31日以前に保育科を卒業した方

→無条件で受験資格があります。

  • 1991年4月1日以降に卒業
  • 1996年4月1日以降に保育科を卒業

→「児童福祉法に基づく児童福祉施設」で2年以上かつ2880時間以上の児童の保護または援護に従事した勤務経験があれば、受験資格があります。

中卒の場合

「児童福祉法に基づく児童福祉施設」で5年以上かつ7200時間以上の児童の保護または援護に従事した勤務経験があれば、受験資格があります。

在学中・中退の場合

各学校における下記の条件をクリアしていれば、保育とは関係のない学部・学科でも、条件付きではありますが、受験資格を得ることができます。

〈大学〉

・2年以上在学し、62単位以上修得済みであること

・中退の場合は、2年以上在学し、62単位以上修得済みであること

〈短期大学〉

・在学中であること

 ただし、年度中に卒業できなかった場合は受験資格を得ることはできません

〈専門学校〉

・在学中であることと、修業年限2年以上の専門課程であること

ただし、年度中に卒業できなかった場合は受験資格を得ることはできません

保育士試験の日程は?

令和3年度の保育士試験の日程は、下記の通りです。

前期試験

 筆記試験:令和3年4月17日(土)、18日(日)

 実技試験:令和3年7月4日(日)

後期試験

 筆記試験:令和3年10月23日(土)、24日(日)

 実技試験:令和3年12月12日(日)

詳しくは一般社団法人全国保育士養成協議会サイトをご確認ください。

https://www.hoyokyo.or.jp/exam/

まとめ

深刻な保育士不足により、待機児童問題が社会問題として取り上げられるなど、保育士の需要は増え続けています。さらに、共働き家庭の増加や、病気や介護など様々な事情で子どもの面倒を見られない人もいるため、保育士の役目はより重要になっています。保育士を目指している方は、保育士資格に合格できるようにしっかりと準備し、受験に臨んでくださいね!

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