徐々に保育士の給料がアップしてるって本当?平均年収や収入アップの方法とは?【保育業界Q&A】

2021.01.29保育業界Q&A , ★新着記事 , ★おすすめ記事

可愛い子どもたちの成長を間近で感じることができる、とてもやりがいのある保育士の仕事。一方で、ニュースや新聞などで保育士の低賃金・低待遇が取り沙汰されることも多く、保育士の仕事をしたいと思っていても、給与面の問題で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、保育士の給料の実態や収入をアップさせるための方法について、わかりやすく解説します。

保育士の給料の実態は?

「保育士は仕事量の割に給料が高くない」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか?実際の平均年収を見ていきましょう。

厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、令和元年度の保育士の平均月収は、全国平均で24万4500円。賞与・ボーナス額は70万6000円で、平均年収にすると363万4600円となっています。

保育士(男女計) 月給 賞与・ボーナス 平均年収
令和元年度 244,500円 706,000円 3,634,600円

参照:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

新卒の初任給は約20万円程度で、20代は他職種の給料と比較しても、それほど大きな差はありません。しかし、保育士の昇級は緩やかな傾向にあるため、長く働くにつれて「仕事量の割に給料が見合わない」という不満も感じてしまうのかもしれません。

保育士の給料は増加傾向に

しかし、現在深刻な問題となっている待機児童問題を解決するため、政府は2013年に保育士等の処遇改善のための施策をスタートしたことにより、徐々にではありますが保育士の給料の見直しが進んでいます。

参照:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/index.html

今後も社会問題となっている保育士の人材不足の解決のため、保育士の処遇改善が継続されることで、少しずつ昇給が見込めるかもしれません。

保育士が給料をアップさせるには?

保育士が給料を上げる一つの方法として、キャリアアップして役職に就くことが挙げられます。保育園における役職は、主に主任保育士。主任保育士は、現場保育士の最高責任者という重要な立場で、クラス担任を持たず、保育士の指導育成や園全体の運営を支える役割を担います。また、将来的には園全体を管理し、事業計画や予算なども考える園長を目指す人もいるでしょう。

しかし、主任保育士に昇進するのも難しく、勤続年数や能力に応じて給料も上がりにくいのが実情でした。そこで、2017年から保育士のキャリアアップの仕組みが改善され、一般保育士から主任保育士の間に、「副主任保育士」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」という新しいポジションが新設されました。これらのポジションに昇格することにより、月額5千円〜4万円もの処遇改善を目指すことが可能になりました。これまで曖昧だった保育士のキャリアですが、これらの制度も利用しながら、キャリアアップの明確な指針を立てるのも良いでしょう。

まとめ

深刻化している保育士の人材不足の解決のため、政府による保育士の処遇改善も行われるようになり、徐々にですが保育士の給料は改善されています。

また、近年では政府による保育士のキャリアアップの仕組みの改善により、昇給するためには自らキャリアアップするという道も用意されています。

「保育士としてどのような働き方をしたいか」を見つめ直し、キャリアアップを目指したり、理想の保育が実現できる職場に出会えると良いですね!

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