保育士試験の実技科目はどう選べば良い?各科目の概要や対策をする上でのポイントを解説!【保育業界Q&A】
2020.11.06保育業界Q&A , ★新着記事 , ★おすすめ記事保育士を目指している方の中には、保育士試験の実技試験で「音楽」「造形」「言語」の3科目の中から、どの科目を選ぶべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか? 保育士試験に合格するためには、どの科目を選択するにしても対策や準備が必要です。
今回は、保育士試験の実技科目の概要や対策をする上でのポイントをご紹介します。
保育士試験の実技試験
保育士試験には、「筆記試験」と「実技試験」の2つの試験があり、保育士資格を取得するには両方に合格する必要があります。実技試験は、3つの科目から2つを選択して受験する仕組みになっています。
3つの実技試験科目
・音楽
・造形
・言語
では、それぞれの科目の特徴を見てみましょう!
※2020年前期試験の内容を参考にご紹介します。
(参考)令和2年保育士試験 受験申請の手引き[前期用]/一般社団法人全国保育士養成協議会
http://www.hoyokyo.or.jp/files/2020_guidance_1.pdf
実技試験科目①音楽
幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲2曲を弾き歌いします。保育士として必要な歌や伴奏の技術、リズムなど、豊かな表現ができることが求められます。
【使用可能な楽器】
・ピアノ
・アコースティックギター
・アコーディオン
※ピアノ以外は持参する必要があります
【条件や注意点】
・楽譜(紙)の持ち込みは可
・何の楽器とも、前奏・後奏をつけても良い
・歌詞は一番のみ
音楽の科目で重要なことは、楽譜を上手に間違えずに弾けることではありません。もちろん練習をこなして十分に弾けるように準備することは必要ですが、それ以上に大切なのは、子どもたちの様子も見ながら笑顔で楽しく弾けるかどうかということ。保育の現場で実際に弾くことをイメージして練習を重ねましょう。
実技試験科目②造形
保育の一場面を絵で表現します。保育の状況をイメージした情景や人物の描写・色使いなどができることが求められます。
【持ち物】
・HB〜2Bの鉛筆またはシャープペンシル
・12〜24色程度の色鉛筆
・消しゴム
・腕時計
【条件や注意点】
・試験時間は45分
・解答用紙の大きさはA4判
・クレヨン・パス・マーカーペーンなどは使用不可
・水溶性色鉛筆も可だが、水分の塗布は不可
保育士は各種行事や日々の製作活動の中で絵を描く機会が多いため、パッと見て何をしている絵なのかが分かりやすいかがポイント。また、登場する人物が活き活きと明るく描かれているかも採点に繋がることもあるようです。
実技試験科目③言語
3歳児クラスの子どもに3分間のお話(※令和2年前期の場合)をすることを想定し、課題から一つ選択して、子どもたちが集中して聴けるようなお話を行います。基本的な声の出し方や表現、幼児に対する話し方ができることが求められます。
【課題例】
・ももたろう
・3びきのこぶた
・おおきなかぶ
・3びきのやぎのがらがらどん
【条件や注意点】
・15人程度の子どもがいることを想定する
・お話を3分にまとめる
・適切な身振り・手振りを加える
・絵本や台本、人形などの使用は禁止
・子どもに見立てた椅子が前方にある
ポイントは、選んだお話を子どもが集中して楽しく聴けるように抑揚、声色、表情を工夫したり、飽きさせないように工夫をしたりすること。子どもは集中力がないため、目線や声の大きさ、抑揚やテンポを意識してお話することが重要です。
まとめ
実技試験では、3つの科目の中から、自分が楽しく練習できるものを選択するのがオススメです。(※)どの実技科目を選択するにしても準備や対策が書かせません。実技対策では、まずは試験の内容を把握した上で、どのような点がチェックされているのかを理解しておきましょう。
内容や注意事項が大幅に変更されることはないとは思いますが、試験前には必ずHPや受験票にて確認するようにしてくださいね!
※新型コロナ感染症拡大防止のため、令和2年後期の実技試験は音楽が中止となり、造形・言語のどちらか1科目を選択して受験することに決まりました。音楽の中止は今回のみの措置の予定ですが、詳しくは一般社団法人保育士養成協議会のHPをご確認ください。
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